私の角度

屋久島とメヒコを拠点に、世界を旅するアーティスト✨

続ニュージーランド

翌朝、彼らとコーヒーを飲んでいると・・・

 

彼女が、「貴方達は、まだニュージーランドにいるべきだと思う^^この街に、物凄く気難しいお爺さんがいるんだけど、彼は川で囲まれた森の中に住んでいて、そこに手伝いが必要だってみんな思ってる。でもどの人も、彼とは折り合いがつかない。今日彼に貴方達を合わせたいんだけど、どうする?」

 

私たちは「美しい川か〜😌、行ってみる!」

二言返事で、OK!

 

彼女の車の後について、郊外の森の中を進む 馬や羊・牛の牧場を幾つか通り過ぎ、大きな橋を渡ったところに門が付いていて、それを開けるとそこから全てお爺さんの土地らしい。

 

大きな倉庫が見えた!

その少し隣には煉瓦造りの小ぢんまりした可愛い一軒家も見えるが

そこは誰かに別荘として貸しているらしいとのこと。

お爺さんは倉庫の方を改装しながら住んでいるとのこと。

 

私たちが到着した時、お爺さんは土壁用の粘土をこねていた。

 

私たちを紹介する彼女の話を、訝しそうに聞いている。

 私達の方をちらっと見て、ぶっきらぼうに、「ok, o--k」っと言っていた。

 

「彼女が良かったね😉」っと言ってくれるが・・・

 私としては、今のは良かったのかぁ〜???という感じだった・・・

 

それがイアン爺さんと私達の出会い。

 

 

「ティピがあるから、そこに泊まればいい。お前案内してやれ」

イアンは作業を続けたままこっちを見ずに、そう言った。

 

彼女の後について、ティピまで案内してもらう。

ティピは、広い牧草広場の真ん中にあった。

 

「土地を囲むようにぐるっと大きな川が流れていて、その間の土地は全てイアンの土地だから! 洗い物は川で、トイレはその辺で自由にね。」という説明のあと

 

「私は、これから用事があるので、もう行くけど。何かあったら連絡して、時々様子を見に来るから、上手いことやってね、あなたたちでダメならもう誰も彼を助けられない・・・」

 

と言い残し、帰って行った・・・

 

そんなこんなで、私たちとイアン爺さんの生活が始まった^^

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私たちが、2ヶ月近く暮らしていたティピ

 

まずは、二人で敷地内の探検✨

 

丘を下り森を抜け、川を見に行く。

美しく立派な川、川沿いに大きな大きな柳たちが枝をそよがせている、

白い砂のリバービーチ(川辺の砂浜)申し分ない✨✨

 

「良かったここだよ、ここでいんだよ。」川を見ながら道くんが言う。

 川に挨拶がてら少し泳いでから

 

一旦ティピに戻り、中に入る。

あまりに汚いので、中に有ったものを全部出して掃除をした。

 

イアンがやってきたので、今掃除が終わったばかりのティピの中心に

火を起こしチャイを入れた。

 

「あのイスラエル女はお節介で大嫌い!」第一声めのイアンの言葉

 

それから、ず〜っと色々な文句を言っていた、、、

口から出る言葉を聞いてもしょうがないので、

言葉を音楽のように聞いて、魂の話を聞く。

 

(悲しみと、怒り、嫉妬が入り混じり、こんがらがってしまい、

中のイアンが、そこから出る方法がわからない。と言っていた。)

 

それが静まると。

 

「材料費は、俺が出すから料理は君達が作って3人で、食べる。

 俺の好物はフライドポテト」

 

「何か手伝って欲しいことがあれば、声をかけるのでその時以外は自分の倉庫(家) にはあまり来ないこと」

要望は以上。

 

 

 どうやってイアンと近くなったのかは忘れたが、

気づけば、毎晩3人でティピの火を囲んでいた。

 

 いつくしみ屋もよろしくね!

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